日本語教材の紹介 |
「中級へ行こう 日本語の文型と表現59」
|
|
日本語講師/ 三輪さち子 |
本書は初級終了者を対象としています。タイトルの「中級へ行こう」のとおり、中級へのスムーズな移行を助けることを目標として作られたものです。 10 行~ 13 行程度の読み物を読む力、併せてテーマについてまとまったものを書く力をつけることを目指しています。各課は「話しましょう・本文・新しい文型と表現・練習・作文・聴解タスクシート」で構成されています。また各課の語彙・学習項目一覧には英語・中国語・韓国語の訳がついています。本書には CD があり、速度の違う本文を 2 度聞くことができます。「聴解タスクシート」を使い、その課のキーワード聞き取る練習ができます。新しい文型と表現の練習は型を押さえるためにやさしいものから異文化を知る短作文にまで発展させています。
以下に実際に学習者が書いた作文を紹介します。まず、学習者には本書の第1課「ファストフード」作文シートで作文を書かせました。その後、本文を読み、再度作文を書いてもらいました。
参考:(ベトナムの学習者)
学習前 (作文シートのみ学習、作文提出)
私はファストフードがあまり好きではありません。でも1週間に5回行きます。毎日昼休みにファー屋に行きます。時々、ハンバーガー屋にも行きます。会社から店まで歩いて5分ぐらいかかります。行く時間は12時ごろが一番多いです。ファストフードは60円ぐらいで食べられます。安いですが、体に悪いと思います
学習後(本文を読んだ後)
ベトナムでは 代表的な ファストフード といえば 、ファ です 。ファはヌードルと牛肉とねぎ、野菜などで作ります。 わたしはファストフードはあまり好きではありません。しかし、ファストフードの店に 1 週間に 5 回 も 行きます。その理由は手軽に利用できる こと 、うちが会社から遠い こと 、昼休みの時間が短い こと です。ですから、毎日の昼休みによく会社の人とファ屋へ行っています。ファはおいしいし、安いし、あなたがベトナムへ行ったとき、ぜひファを食べてみてください。
本文学習後の作文の架線部分は 1 課での学習項目です。本文を読んだ後で、書いてもらうとその学習効果がはっきり出ると思います。初級から中級のレベルに移行する際、習った文型がうまく使えないということがよく言われています。本書の「新しい文型と表現」の練習の中にもテーマについて、あるいは新しい文型・表現を使って短い文を書く練習のものがあります。このような練習を繰り返すことで、作文力がつく学習効果が見られます。最後に、本書は今の社会でよく見られる現象・文化的なものを本文のテーマ(例:最近の子供・リサイクルとフリーマーケット・ことばの使い方…)としていますので、話す材料に使うこともできます。したがって、本書は読解教材としてだけではなく、聴読解・聴解・作文教材等の使い方ができる本だと思っています。 つまり、中級への橋渡し学習の素材缶だと思っていますので、皆様、色々な味付けをし本書を楽しんで使っていただけたらと思っています。
(本書は国際交流基金メキシコ事務所図書室で貸出しております。)
著者 平井悦子/三輪さち子
発行 スリーエーネットワーク 139 ページ
価格 \2200 |
|
Regresar |